日本の美しい自然を求めて旅を続ける淡彩画家

村上伶の世界

むらかみさかしのせかい
私が育ったところは北海道十勝平野を望む大自然に囲まれた清水町です。姉(絵〜デパートのファッションデザイナー〜陶芸へ)と兄(大学で美術専攻〜中学の美術教師)の影響も受けながら、幼少より絵の世界にいたような気がいたします。
数人の先生方からデッサンを厳しく学び、上京して油絵を研究し、その後旅をするようになると、その土地の自然を残そうと、下描きをしないラインを活かした独特の淡彩画をあみだし制作活動をしています。又教室を開き指導にもあたっています。
この広〜い日本をすみずみまで描き続けるのが私の仕事かと思います。又、全国にある約365座の「ふるさと富士」を同時に描き続けています。(先々画集にまとめる予定) これも全国の自然と向き合える楽しみになっております。

淡彩画家 村上 伶
村上作品の魅力を語る
猪口正孝
平成立石病院
南町田病院      
東京リバーサイド病院
医学博士・理事長

猪口正孝
Profile
昭和32年生まれ。現在、医療社団法人 直和会・正志会理事長、全日本病院協会常任理事、東京都病院協会常任理事
村上伶さんとは、16、7年前、勤務していた救急病院に氏が運ばれて来られ、私が担当したのが出会いでした。幸い治療が奏功し元気になられ、今までのお付き合いとなっています。その後、私が開設した3つの病院のペンギンを使ったロゴマークは、全て村上さんにお願いし作っていただいたものです。以来私のほうがお世話になりっぱなしです。
初めて見せていただいた村上さんの作品は、北海道十勝の風景画であったと思います。色彩のある墨絵のような淡さに、マイナスイオンのような癒しを感じました。病室や廊下に飾らせていただいているのは、絵にヒーリングのパワーがあると思うからです。当然私の席の正面にも据えてあります。内緒ですが、時々私はそこから北海道に出かけて行って深呼吸をしてまどろんでいます。
佐々木啓子
葛飾エフエム放送株式会社
取締役副社長 局長  

佐々木啓子
Profile
昭和29年 東京都出身、日本大学卒業
七色の声を持つラジオパーソナリティー『紅 銀子』として番組を持つ。都立高校講師・キャリアアドバイザー・セミナー・講演会など多数
村上伶さんの 笑顔が好き
物腰の柔らかさが好き
穏やかな物言いが好き
有識者でありながら
決してそれをひけらかさない
「伶(さかし)」には賢しという表立った自己主張はなく
ひとの心と礼節を重んじる控えめな賢さがある
ご本人の淡彩の世界のよう
わたしは村上さんにお会いする度に
その優しさと温かさに癒される
村上伶は自然を愛する画家であり
心の詩人でもあると わたしは思う
木戸紅秋
書道家 
木戸紅秋
Profile
東京都港区白金育ち、山本栄雲(元日本木彫連盟会長、書檀院南画部審査員、勲五等瑞宝章受賞)の三女として生まれる。幼少のころから書と水墨画に親しみ、受賞多数。竹葉会会員。温知会同人として専門科に在籍し、積極的に身障者の方への水墨画の手ほどきにもたずさわり、後進の指導にも力を入れている。柏・北海道人会世話人。

村上さんとは、同じ筆を通しての仲間として何度か一緒に展覧会をおこなっています。ですから、以前から作品には大変に関心をもっていました。そんな中で私が一番興味深く見ているのは、墨線です。基本的に書道とは異なるものですが、線の一本一本にも人格が表れるものです。作品を見ていると、その線がかなりのスピードで描かれているのがわかります。迷いがなく、伸びやかな線。それは、絵に対する村上さんの姿勢そのもののように感じられます。

山本栄雲が彫刻を手掛けた「儀装馬車」 山本栄雲 = 今上天皇の御成婚パレードに使用された「儀装馬車」の彫刻を手掛けられました。

泊り忠昭
写真家 
泊り忠昭
Profile
昭和18年北海道上川郡名寄町(現在の名寄市)に生まれる。
身近な自然を幻想的にとらえたマクロ撮影を得意とし、本業の傍ら8年間アーティストとして精力的に活動中。 柏・北海道人会世話人。

村上先生の個展・展覧会などいつも興味深く拝見させて頂いております。
私が被写体のディティールにこだわるマクロな世界観を表現するのに対して、村上先生は広い視野で世界の雄大さを表現している。
自身の作風とは対極にありながらも、先生の作品に心引かれるのはお互いのアートに対する思いが同じだからではないかと思います。
村上先生の奔放で繊細な筆致からはアートへの真摯な思いが伝わってきます。
栗城重文
栗城重文
(村上伶と高校の同級生) 
Profile
昭和17年釧路生れ。十勝・新得町育ち。北海道立清水高校卒。東京の大学を卒業後、ミノルフォンレコード〜徳間ジャパン(※五木ひろし、森昌子他の育成に一役を担う。)勤務後独立自営。

村上君とはクラスも同じだったこともあり、勉学よりも放課後の余暇の時間が楽しみでした。絵画クラブで活動していたことを思い出します。町の合唱団のプログラムの表紙のデザインをしたり、修学旅行ではスケッチブックをはなさず持って描いていました。上京後はデザイン・印刷業で独立と同時に絵の世界でどんどん力をつけ、淡彩風画法をあみだし、後進の指導にもあたっている様子。同級生として応援するとともに、ますますよき作品づくりに頑張ってほしい。
指田和子
ギャラリー
スペースQ 代表

指田和子
Profile
書籍・機関紙ライター及び編集長兼務にて出版社勤務。リタイア後銀座にてギャラリーを開く。

 銀座でギャラリーを開いて三年、数回の個展を開催して下さった村上 伶先生の作品群を拝見させて頂きました。観賞する度に作家・村上 伶先生が追求してきた感性を観る側の瞬間的な感性の共感が生まれるのだという実感を得てきました。
 故郷の北海道の雄大な自然を掌中に収めるような淡美な作品、また今は消失した三陸海岸の骨太な曲線美、それらの作品の一点一点に見られる作家の不変的な心象とそこで得られる感動の持続的残映。
 現在は新潟県・長岡市小国町の四季を描き続けている村上 伶先生の心情
村上作品の魅力を探る
ふるさと富士

全国のふるさと富士:十和田富士

ふるさと富士

墨線と淡い色彩が放つ、村上作品の魅力があります。

村上作品の特徴は、リズミカルでしなやかな墨の線と、淡い色調が作り出す絶妙なハーモニーにあります。独特の透明感は明るく優しい印象ですが、決してひ弱なものではなく、むしろ、健康的な力強ささえ感じます。それは、対象に向かう画家の魂そのものといえるかもしれません。あくまでも現地の空気感にこだわる村上にとっては、スケッチ旅行で訪れる先々がアトリエとなります。魂を揺さぶる感動を一枚の絵に封じ込めるかのように、油性マジックの墨線を走らせる村上。そのスピードは目を見張るばかり。ほどなく浮き上がってくる絵の輪郭。やがて画家はマジックを筆に持ち替えると、一気に着色に取りかかります。村上作品を鑑賞するポイントの一つに“時”を見ることがあります。刻々と変わっていく光を追いかけるかのようなスピーディーな筆の運び。ゆったりとした時間を噛み締めるかのような穏やかな筆致…。私たちは村上作品の中を画家の魂とともに、時空を超えた旅を楽しむことができるのです。さて、村上作品の大きな特徴となっているのが、淡い色調。村上作品に共通する安定感は、トーンを揃えたこの淡い色にあります。まるで、色が着いた水墨画のような作品は、主張しすぎることもなく、暮らしの中にさりげなく溶け込んでいきます。この「溶け込んでいく」ということが、村上作品の魅力であり、心地よさなのかもしれません。さて、村上は日本全国に約360あまりあるとされる「ふるさと富士」(利尻富士、いわき富士、八丈富士などが有名)を調べ、現地で描くことをライフワークとしています。それぞれの地域にある自慢の「ふるさと富士」にその土地に住む人々の人情を重ね合わせて、作品を描き続けています。このライフワークは「全国のふるさと富士」としていつの日にか画集にまとめる予定です。画集の完成を楽しみに待ちたいと思います。


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